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これまで見たグラフとは違います

ここ数年、ノートのグラフはあちこちで見かけるようになりました。セカンドブレイン、個人用ウィキ、リンクのマップ。どれも良いものですし、Sphere Gridはそれらによく似ているので、同じものと間違えられがちです。でも違います。しかも、その違いは見た目だけの話ではありません。

あなたが思う前に、先に出しておく反論

「セカンドブレインならもう持っています」

おそらくその通りで、きっとうまく機能しているのでしょう。使い方が間違っていると言いに来たわけではありません。あなたが作り上げたものは役に立っていますし、このページはそれをやめさせるためのものではありません。

このページがあるのは、遠くから見ると2つがとてもよく似ていて、もう分かったつもりで閉じてしまう人がいるからです。そこで閉じてしまう人が失うのは、機能がひとつ増えることではありません。2つは別々の仕事のための道具で、お互いの邪魔をせずに同じ一日のなかで使い分けられる、ということです。

最初に、誤解をはっきりさせておきます

ノートのグラフは、あなたが書いた文書と、その中に張ったリンクを描きます。Graphifyは、より大きく密度の高いアーカイブで同じことをします。Sphere Gridが描くのは別のものです。心がどのようにできているか——何がそれを動かし、何ができ、何を忘れてはならず、何を書き換えてはいけないのか。前の2つは同じ種類のものの地図で、3つ目は別の種類の地図です。似て見えるのは、どちらも点と線でできているからにすぎません。

ノートのグラフ

個人用ウィキのグラフ。何百ものノートが互いにつながって中心に密集し、入り口がありません。
あなたが書いたノートと、その中に張ったリンク。どの点も他より重いということはなく、形はできあがったままです。

Graphify

Graphifyのグラフ。何百もの色付きのノードと何千ものリンクがひとつの塊に詰まっていて、ラベルも階層もありません。
より大きく、より密で、より色とりどり。それでも浮かぶ疑問は同じです。どこから読み始めればいいのか。色でグループ分けはされますが、ほかを束ねるグループはありません。

Sphere Grid

Sphere Grid。中心にファイル、その周りにコアが並び、コアにモジュールが結びつき、さらに外側にそのセクションがあります。
同じ種類の図ですが、中身は別物です。中心にファイル、次にコア、次にそのコアに結びつくモジュール。中心からの距離が序列を表します。3つのうち、すべての点に名前が添えられているのはこれだけです。

秩序は生まれるのではなく、宣言される

ノートのグラフでは、形はひとりでにできあがります。ノートを2つつなぎ、さらに2つつなぎ、1年もすると雲のようなものができます。眺めていると引き込まれますが、2度目に見返す人はほとんどいません。入り口がないからです。どの点も他より重要ということがなく、どこから始めればいいのか分かりません。

ここでは、描く前に階層が存在します。中心にファイル、その周りにコア(根底にある衝動)、次にそのコアに結びつくモジュール、次にモジュールのセクション、そしてログ。中心からの距離は偶然ではなく、序列です。マップを見れば、自分で書いたものでなくても、今どこにいるのかが分かります。

これは技術者のこだわりではなく、誰にでも使えるものにするための条件です。整った構造は、ほかの人に渡せますし、できあがったものをダウンロードできますし、どこに手を入れればいいか分かったうえで直せます。雲にはそれができません。読めるのは、それを育てた本人だけです。

あなたのアーカイブ全体が、ここでは1つのノードです

ここは、誰かに言われるまで気づかないところです。きちんと手入れされた個人用ウィキを思い浮かべてください。何年分ものノート、何千ものリンク、画面いっぱいに広がるグラフ。Sphere Gridでは、そのすべてが1つの記憶モジュールの中、あるいは1つのモジュールの記録の中に収まります。

個人用ウィキのグラフがどんどん遠ざかり、ひとつの点になります。その点は、本物のSphere Gridにある関連記憶のノードです。これは圧縮ではなく、素材と、それを持つ心との違いです。 画像をクリックすると、そのフレームで止まります。もう一度クリックすると再び動き出します。

圧縮しているからではありません。次元が違うからです。あなたが集めたものは素材です。コアは素材ではなく、あなたが探しに行く理由です。モジュールはノートではなく、あなたのAIにできることです。アーカイブは、どれほど膨大でも、その心が持っているもののひとつにすぎず、心そのものではありません。

しかも、これはあの特定のグラフだけの性質ではありません。下に示すのはGraphifyです。別のツール、別のアーカイブ、同じものを描く別の方法です。今度の行き先は、同じSphere Gridの反対側にある別の関連記憶です。関係は変わらず、変わるのは2枚の絵だけです。もし関係が変わるなら、最初のときに、そう思わせるノードをわざわざ選んでいたことになります。

個人用ウィキのグラフがどんどん遠ざかり、ひとつの点になります。その点は、本物のSphere Gridにある関連記憶のノードです。これは圧縮ではなく、素材と、それを持つ心との違いです。 画像をクリックすると、そのフレームで止まります。もう一度クリックすると再び動き出します。

アーカイブが本当に大きい場合、たとえばひとりの人の知識ベース全体であれば、たいていは1つの塊のままではなく、あるべき場所へ展開されます。仕事に関するノートは、その仕事を担うモジュールの記憶に、自分に関するものは、自分に関わるコアのそばに、残りは必要な場所に置かれます。1つが5つのノードになりますが、何も変わりません。5つの関連記憶も、構造にぶら下がる素材にすぎません。どれもコアにはなりません。

そして関連記憶は、素材が置いてあるだけの場所ではありません。機能モジュール、つまりあなたのAIにできることは、使ってみてどうだったかも一緒に持っています。修正、例外、あなたのファイルには当てはまらないこと。1つのノードにまとまったあなたのウィキは、そのモジュールの経験になります。手順と手順の履歴が、権限の違いはあっても同じ対象のなかにあります。アーカイブが、参照されるものから、使われるものに変わる瞬間です。

だからこそ、ファイルが巨大になってもSphere Gridは読みやすいままです。必要なところだけ深く伸び、あらゆる場所で横に広がることはありません。

そして外側から:3D Sphere Grid

ここまでは、ノードの内側を見てきました。アーカイブ全体が関連記憶として構造にぶら下がっている姿です。Androidアプリは、その逆もできます。外側を一度にすべて見せるのです。これが3D Sphere Gridで、プロフィール全体を3次元で表したもの、いわば殻が重なった球体です。中心にプロフィール、次にファイル、その外に深さ順のブロックが並びます。指で回転させ、ピンチで近づき、ノードをタップすればどのファイルか分かり、そのまま開けます。

3次元になっても、ノートのグラフとの違いはなくなりません。むしろはっきり見えるようになります。ここで、ものがどの方向にあるかは、描画が置いた位置ではなく、テキストの意味から決まります。意味による検索が使うのと同じインデックスから読み取った意味です。同じ事柄について書かれたものは同じくさび形の領域に集まり、まとまりは自然にできていきます。誰も描いていませんし、誰も宣言していません。

近さが表すのは類似であって、リンクではありません。ここは、ごまかそうと思えば簡単にできるところです。近くにある2つのブロックは似ているので、その間に線を引けば、より密で見栄えのよいマップになります。しかし線はほんものだけです。ファイルが宣言しているもの、つまり親と子、ルートとファイルの関係です。類似は関係ではなく、関係であるかのように描くのは、ノートのグラフが自分で思っている以上に密になってしまう、あの近道と同じです。

代償もはっきり示します。意味による検索のためのモデルと、インデックス化されたプロフィールが必要です。ベクトルがなければ、球体は何も語らない、つまり飾りになってしまいます。そのため、どちらかが欠けているときは、空のまま開くのではなく、その旨を表示して、整えられる場所へご案内します。今のところ、Androidアプリでのみ使えます。

そして2つのビューがあり、考え方は正反対です

もう1つのビューは「理解」という名前で、逆向きに作られた雲です。3D Sphere Gridでは位置がすべてを語り、半径は殻、方向は意味を表し、線はファイルが宣言する骨組みです。雲では位置は何も語らず、点は落ち着いた場所にあるだけで、すべての線がひとつの明確なことを表します。

これらは推測ではなく抽出されたつながりです。ログをどこにアーカイブしたか、アプリがどこへの保存を提案していたか、どのブロックがどの事柄に言及しているか、といったものです。1段階目は何も必要とせず、最初のログをアーカイブした時点からあります。2段階目は、端末(スマートフォンやブラウザ)上で動くモデルが開き、人名、場所、日付、事物の名前を取り出します。モデルは4つのサイズ(201、331、379、647 MB)からダウンロードするものを選べます。379 MBのモデルは5言語に対応し、残りの3つは22言語に対応するとしていて、対象外の言語では見つかるものが少なくなります。9月7日からは5つ目として325 MBが、9月13日からは6つ目として411 MBが加わりました。どちらも単なるサイズ違いではなく、事物に加えて事物どうしの関係も見つけます。それが雲の線そのもので、「関係」マップで光ります。

3段階目は、事実ではなく問いかけです。2つの名前が一緒に出てくることはなくても、どちらも同じ事柄の近くで挙げられていれば、アプリはその間に点線を引くことがあります。これはアプリからあなたへの問いかけです。オンにするのはあなたで、どこにも保存されません。このルールがなければ、アプリが使う人の生活について事実を推し量っているように見えてしまいます。推し量ることと尋ねることの違いは、まさにそこにあります。

そして「セカンドブレイン」は大げさな名前です

ノートのアーカイブは、どれほどよくつながっていても、脳ではありません。脳には衝動があり、何かを望みます。自分では書き換えないルールがあります。目覚めたとき、自分が誰かを知っています。何を覚えておく価値があり、何を手放すかを決めます。アーカイブはそのどれもしません。保存して、関連づける。それだけでも十分すごいことです。

たとえ話のなかで言うなら、個人用ウィキはせいぜい新皮質の一部の領域にあたります。連想がまとまっている部分です。それでも大きなものです。あなたが知っていることの多くはそこにあります。けれど、それは領域であって、器官そのものではありません。ほかのものはすべて欠けています。望むもの、恐れるもの、決めるもの、「私」と言うもの。

実態をそのまま言いましょう。データベースの簡易なインデックスを、描いたものです。これは見下しているのではなく、ありのままの説明であり、まさにそれが、これがよく機能する理由です。インデックスはものを見つけ直すためにあります。描かれたインデックスなら、そこに置いたことを忘れていても見つけてくれます。脳であることを求めるのは、別の仕事を求めることです。

これは言葉へのこだわりではありません。「セカンドブレイン」と聞いた人は、アーカイブにできないことを期待します。代わりに選んでくれる、自分が誰かを思い出させてくれる、「だめ」と言ってくれる、といったことです。そうならないと、「使い方が悪い」せいだと思えてしまいます。もっと正直な名前なら、約束は少なく、提供はすべてだったはずです。

ほかの部分、つまり押し進めるもの、禁じるものは、Sphere Gridにあります。私たちが賢かったからではなく、それがなければアイデンティティが成り立たないからです。コアはまさに「動かすもの」で、権限ゾーンは「書き換えられないもの」です。覚えていることと、誰かであることの違いは、そこにあります。

そこで、この名前を逆向きに言わなければなりません。セカンドブレインと呼べるのは、Sphere Grid全体です。一部分ではなく、ウィキに似た部分でもありません。そこはインデックスです。全体です。押し進めるコア、やり方を知っているモジュール、保持したり手放したりする記憶、書き換えないものを定めるゾーン。この名前が生まれたときに指していた4つのものが、すべて同じ場所にあります。

だから、この違いは機能の多さでは測れません。ノートのアーカイブは参照するものです。何か尋ねるまでは、じっとしています。Continuity Layerは質問より先に読まれ、その質問がどう理解されるかを決めます。探しに行く場所ではなく、探すための手段です。

ひとつ、先に言っておくべき限界があります。ここでの「ブレイン」は、セカンドブレインの話で昔からこの言葉が持ってきた機能的な意味、つまり動かし、記憶し、選び、拒むものという意味で、生物学的な意味でも、意識という意味でもありません。ニューロンをシミュレートしているわけではなく、そう主張するつもりもありません。要点は、ノートのアーカイブには届かないこの機能的な意味が、ここでは余すところなく押さえられているということです。

どの部分も、誰が書き換えてよいかを宣言しています

ノートのアーカイブには、「この部分には触れないで」と書いてあるものはありません。その必要がないからです。ノートを書くのも書き直すのもあなたです。ここでは反対側に、読んで、理解して、書き換えるかもしれない存在がいます。そのため、どのブロックも、どこまでがあなたのものかを宣言しています。あなたにしか変えられないルールから、AIが断りなく上書きするメモ書きまで、さまざまです。

アーカイブと憲法の違いです。アーカイブは保存します。憲法は、何を変えてはならないか、そして誰が変えてはならないかまで定めます。

2つの列で比べると

ノートのグラフSphere Grid
ノードとはあなたが書いたノートコア、能力、ルール、記憶
リンクの出どころあなたが張ったリンクから構造から。モジュールが、どのコアに属するかを宣言します
秩序時間とともに生まれ、入り口はありません描く前に宣言される。中心からの距離が序列です
規模グラフはあなたの持つすべてですアーカイブ全体が、1つ、または少数のノードとして収まります
権限ありません。書くのも書き直すのもあなたですどのブロックも、誰が書き換えてよいかを宣言します
何に答えるか「何を書いたか」「それは誰で、どう動くのか」

彼らのほうがずっと得意なこと

ものを掘り起こすこと。予想していなかったリンクや、誰かが別のものに結びつけたおかげで再び浮かび上がる、忘れていたノート。そうした思いがけない出会いは、まさに私たちがここで取り除いた「秩序のなさ」から生まれます。私たちが払わない代価で手に入る長所です。

すぐに始められること。覚えるべき形式も、理解すべき権限ゾーンもありません。開いて、書くだけです。IllAIraは最初のうちは少し注意を向ける必要があります。それを隠すつもりはなく、その代償を説明するページにもきちんと書いてあります。

検索すること。きちんとインデックスされたアーカイブなら、1万の文のなかから目的の1文を1秒で見つけます。Sphere Gridはそのために作られておらず、この分野では負けます。

読んだことや考えたことを整理しておきたいのであれば、個人用ウィキは適した道具です。IllAIraはそれに取って代わるものではありません。目指すのは別のことで、人工知能に、会話から会話へと保たれるアイデンティティを与えることです。それに、お望みなら、そのウィキを記憶モジュールのひとつにすることもできます。どちらか一方を選ぶ話ではありません。

ひとことで

ノートのグラフが答えるのは「何を書いたか」です。Sphere Gridが答えるのは「それは誰で、どう動くのか」です。2つ目の問いは1つ目を含んでいますが、その逆はありません。