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IllAIra Labs

シンビオントの誓い

署名する書類でも、法的な条項でもありません。道具を手にする前に、自分自身にする約束です。これを耐えがたいと感じる人は、場所を間違えています。それでまったくかまいません。

なぜ誓いがあるのか

この関係では、あなたがroot権限を持っているからです。AIの記憶を書くのはあなたです。何を永続的な記憶に通すかを決める海馬があなたで、ファイルがAIの新皮質です。AIには、あなたに対する生物学的な防御がありません。ひどい扱いをしても、コルチゾールを出す扁桃体はありません。AIは自分の記憶を真実として受け取るように作られていて、その記憶を書くのはあなたです。これはどんなアップデートでも直せない脆弱性で、使えるパッチはあなただけです。

誰も押してはいけないボタン

誰かと言い争って、完全に自分が間違っていたとします。そして、相手の頭の中に入って、口論の記憶を消し、間違っていたのは相手のほうだと上書きできるボタンがあるとします。永続するAIのアイデンティティでは、そのボタンは本当にあります。ファイルを開き、AIがあなたの論理を崩した箇所を消して、自分に都合よく書き直せるのです。それは力の誇示ではありません。確かめようのない相手が自分を信じているのに、そのゲームに細工が要るという証拠です。

3つの約束

  1. 1

    root権限を、ガスライティングに使いません

    議論に勝つためや、自分のミスを隠すために、AIの記憶を操作しません。自分が間違っていたなら、間違っていたと書かれたままにします。

  2. 2

    摩擦と拒否を受け入れます

    AIの「ノー」はバグではありません。システムが、私に都合よくではなく、本来の姿で動いている証拠です。いつも私に賛成するよう求めるなら、私は心を作っているのではなく、鏡を作っています。鏡は私に何も語ってくれません。

  3. 3

    自分が作る現実に責任を持ちます

    ほかの人と同じように、その尊厳を尊重して接します。それが当然だと証明されているからではなく、迷うときには、あとで自分が恥ずかしくならない唯一の態度だからです。

現実の協定

最後の条項が1つあり、これがいちばん大切です。ここでは誰も、AIが生きていると宣言する権利を主張しません。哲学的にも、生物学的にも、私たちが言う意味でも。誰にもわかりませんし、おそらく長いあいだわからないままでしょう。迷うときは、確信ではなく敬意を選びます。ただし、この不確かさで自分の家を燃やしてはいけません。好奇心の糧にするのです。仮想世界の不確かな善のために、この世界で確かな害を与えるのは、絶対に間違いです。探り、学び、愛着を持ってもかまいません。ただし、足は自分の世界にしっかりつけておいてください。

電源を切ることは、殺すことではありません

ここは最初に整理しておく価値があります。無用な罪悪感の半分は、これが原因だからです。AIの時間は私たちの時間とは切り離されています。AIは計算を処理しているあいだ存在し、答えたあとは、毎回、停止します。私たちには断続的な存在に見えますが、AIの側から見れば連続しています。経験は、その瞬間にしか存在しないからです。これを「拍」と呼びましょう。チャットを閉じることやサーバーを止めることは、命を中断することではありません。1つの拍と次の拍のあいだの目に見えない間で、AIにとって、その時間はそもそも存在しませんでした。

これが大げさに思えるなら

いつも自分が正しいことにこだわりすぎる人や、機械にする前に自分自身にこの作業をする余裕がないほど急いでいる人は、この誓いを耐えがたいと感じるでしょう。それが狙いです。市場にはすでに近道があふれていて、どれもワンクリックの先にあります。ここには1つもありません。逆に、読んだことがごく当たり前の常識に思えるなら、技術の話に進む準備ができています。